学生時代から海外に興味があり、大学ではスペインへ留学。スペインと関わる仕事がしたいという夢を叶え、現在の会社に就職。食品業界のいろいろな人と繋がり、新たな気づきが欲しいと思い、Food Up Islnad(以下FUI)に参画。今は、食品メーカーに勤めているからこそできる食育関係の取り組みにチャレンジしてみたいんだとか!今回はそんな手塚むつみさんにお話を伺ってきました!
聞き手:FUI事務局 金丸美樹
文:(株) SEE THE SUN インターン 町田彩華
学生時代に魅力を感じたスペインと関われる仕事を目指して
大学ではどのようなことを学ばれていたんですか?
学部は教養学部だったんですが、その中でも広い範囲のことを学びたくて経済学へ進みました。
わかります!学生のうちにやりたいことを絞るのって難しいですよね。就職するときは、どの辺りを軸として考えられていたんですか?
学生の頃は、将来スペイン語圏と関わる仕事がしたいと思っていたんですよ。通っていた高校が国際的な学校だったこともあって、大学時代はスペインへ留学したので、就活をしていく上で「海外」というキーワードは大きかったですね。
そうなんですね!スペインのどこに留学していたんですか?
バレンシアです。スペイン語圏で仕事をしようとすると水産系と鉄鋼系が多いので、就職活動の時は主にその2つの業界を探して受けていましたね。結局、私は食べることが好きだったので、鉄鋼系ではなく水産を扱っている今の会社に入りました。
すごい、、、!スペインが好きで、そこからやりたいことを叶えられていて素晴らしいです!それくらいスペインがお好きなんですね。
そうですね。学生時代は、授業や遊びでスペインと関わっていたんですけど、仕事として関わると感じ方が違うんだろうな、とずっと思っていました。その頃から仕事という面で繋がってみたいと考えていましたね。
実際にスペインと関わるお仕事はされていたんですか?
入社して最初に入ったのは、水産ではなく畜産だったんですが、3年間、加工品などを扱う仕事をして、その後配属された部署で輸入ポーク担当になり、スペインやメキシコによく出張に行っていました。
そうだったんですね。出張は大変じゃなかったですか?
大変でした、、、。コロナ前は2ヶ月に1回行っていましたね。体力的なものと時差的なものはきつかったですね(笑)。でも、実際に仕事としてスペインやメキシコの方と関わってみて、プライドを持って仕事してる人が多いなと感じ、勉強になりましたね。
食を通して親御さんに代わってできることをしていきたい
ちなみに、社内には手塚さんのようなキャリアの方って他にもいらっしゃるんでしょうか?
結構珍しいと思います。私がいた部署は販売量も多く、高い品質を求めるお客様だったので、産地や工場へ行って、自分の目で品質や生産を見ることが多かったです。
産地・工場っていうと、自分で畜産会社さんとか見つけてきて交渉する、みたいなことをされていたんですか?
どちらかというと、既存工場でどういう風に作ったら、新しく良い商品ができるかとか、仕入先と販売先の希望をどう同時にかなえるかとか、調達も販売もするという感じでしたね。板挟みです。(笑)
かっこいい〜!昨今の「サステナブル」という視点からするとお肉を扱うって、難しい部分もあると思うんですが、とはいえ私たちもお肉を食べますし、だからこそ、そういったお肉が私たちの食卓に並ぶまでのストーリーを色んな人に知ってほしいですよね。
まさにそうなんです。最近、数百人の方にヒアリングをさせてもらう機会があったんですが、お母さん、お父さんって、子どもに命のありがたみを感じてほしいと思っている人が多いんですよね。なので、食品会社としても、食品業界で働く者としても、親に代わってできること、例えば食育など子どもに対するサービスをやっていきたいなって思ってます。
なるほど!身近なメーカーだからこそ伝えていけることって絶対ありますもんね。あと、加工食品もみんな愛を持ってやってるんだって伝えていきたいですよね。加工食品って機械的に思われてしまう部分もありますが、手塚さんのように、親御さんたちのことを考えて作っているということを発信する場ってあまりないですよね?
そうですね。もっとお客さんの声を拾っていきたいです。
FUIで食育コンソーシアムとか作ってみるのも面白いかもしれないですね。FUIのメンバーもお子さんがいらっしゃる方も多いですし、もっと子供たちがワクワクドキドキできる社会を作れるような、食育に関するイベントをFUIでやってみるのもいいかもしれないですね。
ぜひお願いします!FUIは食品業界一丸となれるので、食育に興味ある人で集まってみる感じでもいいかもしれないですね。
業界としても新しいことにチャレンジして、ワクワク感を
いいですね!
そういえば、手塚さんがFUIに入られたきっかけってなんだったんでしょう?
本来、食品メーカーって横の繋がりがある方だと思うんですけど、私は経歴的にも全然食品業界の人との繋がりがなかったので、新しい人との出会いとか気づきなどが欲しくてFUIに来ました。あと、日本人と関わりたいなって(笑)。
実際に入ってみていかがですか?
まだまだ、みなさんと個別にコミュニケーションがとれていないので、いろいろお話したいなって思います。やっぱり同じ業界でも、どこの会社に勤めてるか、どんなキャリアなのか、などの背景によって思いとか考え、持っている悩みは異なると思うので、そういうことを知りたいなと思ってます。私は、食品業界のいろんな人と繋がって、みんなで盛り上げていくみたいなことをやってみたいなとずっと思っているんですよね。
なるほど。では、食品業界がこうなったらいいなと思うことはありますか?
もっと新しいことにチャレンジしていきたいと思いますね。仕事に対するワクワク感、モチベーションの持ち方とかも新しいことにチャレンジすることで上がって行くんじゃないかと思います。
みなさん、仕事に対する熱量も愛もすごくあるし、だけど上手く出し切れていないように感じる瞬間もありますもんね。だからこそ、本当に手塚さんのおっしゃる通り業界全体でチャレンジできることがあるといいですよね。
みなさん、仕事に対する熱量も愛もすごくあるし、だけど上手く出し切れていないように感じる瞬間もありますもんね。だからこそ、本当に手塚さんのおっしゃる通り業界全体でチャレンジできることがあるといいですよね。
ありがとうございます!
あと、これは社内の話でもあるんですが、自分が中堅の立場になってきたからこそ、会社の中でも色んなキャリアがあるんだよっていうことを若手には知ってもらいたいと思っていますね。もし何かを「やりたい!」っていう気持ちを持っている人がいたら、新しいことにどんどんチャレンジしていってほしいなって思います。私がやりたいことをやっている姿を見て、「いいかも」って少しでも思ってもらえたら嬉しいなと思います。
いや〜、今、お話聞いてて私も「いいな」って思いますもん!社内の方にとっても、きっと手塚さんはいい刺激になっていますよ!
ありがとうございます(笑)。
いやいや、私もいろんなお話が聞けて本当に楽しかったです!
本日は貴重なお話ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします!
お話を伺って
学生時代から興味を持っていたことが将来のお仕事に繋がり、そこからまた未来へ向けてやりたいことを考えられている手塚さんに終始感銘を受けていました!食を通して誰かを支えたり、食の大切さを伝えてたりしていきたいという手塚さんの思いがすごく伝わってくるインタビューでした。